2005.10.3
  ごあいさつ                 鵜澤昌和

昨年、昌友会創立30周年を記念しての昌友会総会が国際文化
会館で行われてから、早くも1年が経過しました。この1年間
は私にとって、かつて無い大きな変化を経験する年になり、そ
のことが今も続いています。30年程住んだ上目黒の家をとり
こわして、2軒の家を建てるという計画に踏み切り、現在実施
段階に入っていますが思うように進捗せず苦闘しています。私
のような老齢になってから家を建て替えるなど前代未聞の暴挙
であり愚行であると多くの人からあきれられていますが、私と
しては熟慮の結果であり、果して計画通り事が運ぶか甚だ不安
ではありますが、目下、全力で取り組みつつあります。

以上のような状況の現在、私は、数え年で丁度88才、妻は8
0才になり、また結婚60年の年にもなるという次第で、日本
の伝統的な考えによる、米壽(ベイジュ)、傘壽(サンジュ)
の祝いと、欧米流のプラチナ婚の祝いの年に当たりますので、
今回これらの祝いの催しを昌友会主催で総会に合わせて実施し
て頂けることになりました。私自身としては、このような一身
上の祝いに際しては何も行わないという方針で通して来ました
が、顧みると、60才の還暦、通産大臣よりの表彰、青山学院
大学学長就任、藍綬褒章受賞、結婚50年、旭日章受勲と今迄
実に6回もの祝いを昌友会によって実施して頂き、その都度思
い出に残る素晴らしい会を催して頂きました。感謝のことばも
ありません。

中国から伝わったものと思いますが、日本では60才に還暦、
70才に古希(コキ、古来稀なる長壽の意)、77才に喜壽
(キジュ、喜の略字)、80才に傘壽(傘の略字)、88才に
米壽(米の字)、90才に卒壽(ソツジュ、卒の略字)、99
才に白寿(ハクジュ、百から一を除いた字)の祝いをするなら
わしがありますが、私には今後卒と白が残されているとはいえ、
到底実現するとはおもわれず、従って今回の催しが人生最後の
喜びとなると信じ意義深く、有り難く御受けさせて頂きます。

幹事の皆さんのご好意とご尽力に心から感謝すると共に、会員
皆さんの明るい将来を祈って、この都度のごあいさつといたし
ます。

[ご参考]
1997年度(平成9年)のご挨拶文
1998年度(平成10年)のご挨拶文
1999年度(平成11年)のご挨拶文
2000年度(平成12年)のご挨拶文
2001年度(平成13年)のご挨拶文

 ← もどる