昌友会の皆さんに                             2000.10.20

                            鵜澤昌和

 人は年令が高くなることに比例して時の経つのが早く感じるようになると
いわれますが、最近ではドッグイヤーということばが使われるようになり、
多くの人々が「光陰矢の如し」と感じていることと思います。

このような次第で、昨年の会員名簿の巻頭のご挨拶を書いたのがごく最近の
ことのように思われ、今読み返してみると、その内容がそのまま現在の心境
であるように感じます。要するに、時が経過したわりに身辺の進展、変化、
改善が少なく、懸案事項の処理が一向に進まず、ただ老化のみが着実に進ん
でいるということです。

しかしながら、若くて働き盛りの会員の皆さんの方は、さまざまな変化、発
展があったことと思われます。

 私も妻も今の処は自立の生活が可能であり、感謝していますが、身辺整理
が思うように進まず焦っています。なお、身辺整理といえば、私の著書や論
文の抜刷りなど数点づつ所有しているものについて、昌友会員で希望の方が
あれば進呈することを考えています。

 青山学院大学経営学部も創設35周年を迎え、近く発行される青山経営論
集は記念特集となり、私も寄稿しています。母校も厚木キャンパスの廃止、
相模原新キャンパス建設など大きな変化の時代を迎えつつあります。

 とりとめのないことを記しましたが、今、日本は「IT革命」とやらで大
騒ぎですが、私自身IT化には冷淡で、これから少しづつE−mail、ネ
ット、写真の画像処理などを手掛けようといった処です。冷淡である理由は、
青山の現役時代から主張しつづけてきた技術・手段先行の否定、目的・効果
重視の姿勢をとりつづけているためです。

 ところで、私が会長をしている()日本ファシリティマネジメント推進協
会の仕事も漸やく軌道に乗りはじめ、実施しているファシリティマネジャー
の資格試験も注目されつつあります。ファシリティマネジメントの国際的な
組織であるIFMA(国際ファシリティマネジメント協会)の年次大会が去
る9月にニューオーリンズ市で開催され、私がFMの普及発展に貢献したと
いう理由によって表彰されることになったので、久方ぶりに渡米し、大きく
変化したニューヨーク市と、8年前に訪ねた時と殆んど変らないニューオー
リンズ市に数日づつ滞在して、アメリカの雰囲気にふれることができました。

 いつもながら変らぬサービスを昌友会の維持、運営、発展のために提供し
て下さる代表幹事ならびにクラス幹事の方々に改めて心から感謝し御礼を申
します。

 会員ならびにそのご家族の方々の平安、ご多幸を願っております。

 

[ご参考] 1997年度(平成9年)のご挨拶文
     
1998年度(平成10年)のご挨拶文
      1999年度(平成11年)のご挨拶文

■ 2000/10/26付 日経産業新聞の記事

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