平成9年度のご挨拶文


「昌友会会員の皆さんに」                              1997.10.17
                                                       鵜澤昌和
 青山学院大学経営学部、経済学部の3、4年次生を対象としてのゼミナール
を私が担当することになったのは1968年4月からであり、1988年3月
に大学を定年で退職するまで、ちょうど20年間毎年継続してきたわけですの
で、もう間もなくゼミナール開設から30年、終了からでも10年が経過する
ことになります。
 20年間のゼミナールで指導した学生総数は235名(大学院博士課程2
名、修士課程11名、1部186名、2部37名)で、その中3名の方(第8
期大久保君、第13期利根川君、2部第3期境君)が他界されたので、現在の
鵜澤ゼミナールOBは232名ということになります。
 このことは、考えようによっては、ひとつのことがなされ、そしてそれが終
わったということで、それはそれでよいということでもありましょう。しか
し、人と人とのかかわりは、短い人生においてはできるかぎり大切にしていく
べきだという考え方もあり、とくに共通の経験を持った人達のかかわりは何か
と良い点が多いともいわれます。私の理解では、このような考え方によって、
最初のゼミナールが終わる頃、メンバーの森原君が中心となり、鵜澤ゼミナー
ルOBの会が形成され、昌友会という会名も森原君によって付けられたものと
思います。したがって、昌友会の成立は私の希望とか意見によるものではあり
ません。しかしながら私としてはこのようなグループが誕生した以上、できる
だけ多くの人が参加し、グループを活性化し、皆がグループ活動を喜び、グ
ループを活用し、グループができるだけ永く続くことを望んで今日に及んでお
ります。
 この種のグループが上記のようになるためには、何人かの世話人の奉仕的、
積極的な活動とメンバー全員の参加意識、それに若干の金銭的負担が不可欠の
条件となります。そして少なくとも、名簿の発行と更新、会員通信等の連絡文
書の発行、会合を主とする行事の実施等が行われる必要がありましょう。
 もし、大多数のメンバーがこのようなことに意義を認めて賛同するのであれ
ば、昌友会はOBのみならず、その家族の人々(準会員?)をも含めて継続
し、発展すると信じますが、それはすべてあくまでメンバーの自発的意志によ
ることは申す迄もありません。
 私も近く80歳にならんとし、最年長のメンバーも50歳代となります。私
も現在はある社団法人の会長とかいくつかの委員会の委員その他社会的な仕事
をしていますが、これらを引退する日も遠くないと思います。元気な中は昌友
会の会合などに参加することを楽しみにしたいと思います。
 以上、とりとめなく近時思うことを記しましたが、昌友会の皆さんのご多
幸、ご活躍を心から願って筆を措きます。

 

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